イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/05/24

Lecceが "世界の人気観光地ベスト10" に選ばれました!




Ciao a tutti! みなさんこんにちはー♪
週末の土曜日は昼間晴れていたので FracciaMacciaはMacciaのお母さんと一緒にテニスで汗を流しましたが、それからうって変わって日曜と今日はよく雨がふりましたねぇ〜(>_<)
なんだかそろそろ梅雨っぽくなっている感じでしょうか?農作物や草花にとっては恵みの雨だといいですねー^^ 

さて先週テレビでちらっと見たんですが、大手旅行会社のH.I.Sが集計した、
「2010年の夏休み人気ツアーランキング!」なるものが発表されていました。
その気になるトップ5、さっそく1位からみてみましょーか♪



1位『上海4日間の旅』
おぉっこれは今話題の上海、旬ですね!万博人気はその後落ち着いてるような気配ですがまた夏休みには世界中から観光客が訪れて盛り上がるんでしょうね♪ 
ちなみにFracciaMacciaが現在暮らしている大阪市は、1981年から上海と姉妹都市の提携を結んでいて、今回の上海万博にも地方自治体としては日本から唯一出展しています。
一方こちらは万博への出展はしていませんが、Macciaが生まれ育った横浜市も上海の姉妹都市です。こちらの提携は1973年からですから、1972年の日中国交正常化直後ですね。縁のある上海ですからぜひぜひ行ってみたいです♪万博が終わってから!^^

2位『ハワイ6日間の旅』
出ました、旅行の定番!「夏といえば海、海といえばハワイ」という思考回路が成り立ってしまうほど(?)堂々の"横綱"ですね。「せっかくビーチに行くならのんびりゆっくりしよーかぁ」ということでしょうか?ランクインした他の観光地よりちょっと長めの6日間になっています。たしかに飛行機で片道6時間以上 (かな?)、行くだけでもけっこう時間かかりますしね。

3位『グアム4日間の旅』
これまた「夏→海→グアム」の思考回路で(?)ハワイに次ぐ堂々の"大関"といった貫禄のランクイン、さすがですね☆ グアムもハワイと同じくらい遠いでしょうけど、こちらはツアー4日間とハワイより短めです。海だけ堪能するなら3泊4日で十分…ってところでしょうか。

4位『北京4日間の旅』 
おぉー!万里の長城に紫禁城、そして北京ダックと満漢全席♪いいですねいいですね☆ 日本から距離的に近くて行きやすいことも、きっと好ポイントでしょうね!

5位『イタリア8日間の旅』
よっイタリア!やっと出ました、パチパチパチー☆ 距離1万キロ以上、所要11時間以上かかるなんてトップ5の中でダントツの面倒くささにもかかわらず、堂々の5位ランクイン!うれしいですねー♪^^ ギリシャの財政破綻からはじまった一連の円高ユーロ安の傾向も、日本からイタリアに行く観光客にとっては、ずいぶん追い風になりますよね。 
このランキングを紹介していた番組内では「イタリア」としか言っていませんでしたから詳細は不明ですが、おそらく8日間のツアーならば、現地イタリアでは実質6泊7日ではないでしょうか?だとするとローマ、フィレンツェやピサなどを中心に、ミラノやヴェネツィアまで足を伸ばすのでしょうか?だとしたら相当な強行軍になりますね^^;) 
フィレンツェ周辺、トスカーナ州 (Toscana)の田舎を巡るコースなのか、あるいはボローニャ(Bologna)を通ってチェセナ(Cesena)あたりに出てアドリア海 (Mar Adriatico)のビーチで遊んぶのか、 はたまたローマから南下してナポリ方面でカプリ島 (Capri) や青の洞窟 (La Grotta Azzura) そしてアマルフィ (Amalfi) を巡るコースかもしれません。

しかしここでふと、ひとつFracciaMacciaが思うのは、きっとこのツアーにはレッチェやサレントは含まれていないんだろうなぁ、、、ということです。
個人旅行ならともかく、時間の制約が大きな日本発のツアーとなると、プーリア州とくにサレント半島っていうのはイタリア中部や北部の地域と比べてツアーに組み込まれるには地理やスケジュール面で不利なのはしかたのない事実なのかもしれません。。。
いえいえいえいえ!なーんて気を落としたり、億劫がることはありませんよ! 世界的にみると実はレッチェの人気ってすごいんですよーっ☆というのが今回のお話ですっ^^

なんと!昨年末に発表された「2010年版・世界でいま一番訪れたい観光都市トップ10」に、われらがレッチェ (Lecce) がみごと選出されているんです!!! パチパチパチパチパチーーッ (^O^)/

これはマイクロソフト社でおなじみの「MSN Travel」と、オーストラリア発の世界最大手の旅行ガイドブック出版社「Lonely Planet (ロンリープラネット)」(個人旅行好きの方の中にはよくご存知の方も多いと思います) とが共同で、毎年発表している栄誉あるランキングなのですが、今年も例年同様、ロンリープラネットから出版された「Best in Travel 2010」というタイトルの本の中で、オススメ観光地トップ10が紹介されています。
「海外旅行に行きたいけど、はてさてどこに行こうかな?」という悩みにたいし、ロンリープラネットが綿密な現地取材のもと、「今年旅行に行くならここがイチオシですよ」というかたちで読者に提案しているわけです(トップ10を選考する投票があるようですが、選考方法の詳細はわかりませんでした…)。

多少オーバーですが、観光都市にとっては、レストランでいうところの「ミシュランガイド」で3つ星をもらうのに匹敵するくらいの価値があるといっても過言ではないかもしれません☆

世界中から選りすぐりの観光地、レッチェ以外にはどこが選ばれたのでしょうか?さっそく見てみましょう!ちなみに、選ばれたトップ10のなかでは1位、2位のような順位はあえてつけられていません。なにしろ世界中の街から10本指に選ばれるだけでも大変なことですからねー
アルファベット順に紹介すると…
 アブダビ(アラブ首長国連邦)Abu Dhabi
 チャールストン(米国・サウスカロライナ州)Charleston
 コーク(アイルランド)Cork
 クエンサ(エルサルバドル)Cuenca
 イスタンブール(トルコ)Istanbul
 京都(日本)Kyoto
 サラエボ(ボスニアヘルツェゴビナ)Sarajevo
 シンガポール Singapore
 バンクーバー(カナダ)Vancouver

さすが京都、日本代表も堂々のトップ10入りですね♪ Macciaがかつて住んでいたバンクーバーもランクイン、この街は春から夏にかけて山川海と街が共存した美しさが大好きですが、今回のランクインはきっと冬季オリンピック開催という注目が集まる側面もあったかもしれませんね♪

そして残るもうひとつが、
レッチェ(イタリア)Lecce というわけです!
実際にこれらの街が詳しく紹介されている本「Best in Travel 2010」を読んでいないのですが、レッチェの街について共催のMSNトラベルがサイト上で紹介文を掲載していたのでご紹介しますね♪(原文英語から和訳してみました)

「どうしたら財布の中身を気にすることなく、イタリアのすばらしい歴史や文化や食を堪能できるのか?だったら答えはかんたん、滞在費が安くていろいろな楽しみが溢れている、お得な南イタリアへ行きましょう!
プーリア州は太陽にあふれ、近年ようやく観光地として認知されはじめた田舎ですが、レッチェはその中でもっとも美しい街。北イタリアに比べると、そこで暮らす人々の生活リズムはゆったり、夏も長く牧歌的で、ワインもより身近で自由に嗜まれ(ガソリンスタンドよろしく地元のワイナリーでボトル詰めしてもらい)、すぐそばには白くかがやく砂浜がたくさん広がっています。
レッチェは洗練された輝きを放つ華やかな街で、サレント地方のキラキラと光る宝石、まるで純金を彫ってたてられたかのような、活気にあふれ、のんびりとした学園都市です。
〜 オススメの過ごし方 〜
"小さな耳"をかたどったパスタのオレキエッテなどプーリアの伝統料理を地元のワインとともに。それからゆっくりとうたた寝をして鋭気を養ったら日が沈むまで午後はビーチを満喫。夜はディナーのあとで散歩とアイスクリーム、それからタランタ (Taranta = レッチェの伝統的な民族音楽) のリズムに合わせてダンスにチャレンジを。」

といった具合です。そうそう、やっぱりレッチェに行くならベストシーズンは夏(6〜10月と長め)ですよ!

選ばれるのは世界中からたったの10都市、今回その中でイタリアから唯一選ばれたのがレッチェだったわけですから、すごいでしょーぅ??^^  
                                                                  ↑ レッチェには新鮮な魚介もたっくさんあります♥

以前にも触れましたが、日本ではこれまで「南イタリアはスリとかマフィアとか危険なイメージだ」という通説が一人歩きしてきたように感じられます。たしかに観光客にとって、ナポリやシチリア島のパレルモやカターニャなどは、そのイメージがあながち間違っているとは言えないかもしれません。絶対に近寄らない方がいいエリアというのがこういう街の中にはありますし、残念ながら危険な目に実際遭われた方もいるでしょう…
しかし「南イタリア」と一括りにしてしまうのはやや乱暴な感じがし、それらの都市と同じイメージでレッチェを見られてしまうと、FracciaMacciaとしては悲しいかぎりです。

レッチェは上記のようなティレニア海側の南イタリアの街に比べると、いえそれだけでなく北イタリアの街と比べたってずーーっと治安がいいですから、そんなに心配することはないと思います。
6年前にはじめてレッチェを訪れたとき、日本人のMacciaの視点からの漠然としたイメージでいうと、おなじ南イタリアでもレッチェまでくると人間の"狡猾さ"が薄れて純朴で温厚な人が多いなという印象を持ちました。
出張以外では海外旅行にあまり行ったことのない Macciaの両親でさえ、イタリア語があまり話せなくても、ふたりでレッチェの街をブラブラ散歩して不安も問題もなく大いに楽しんだくらいですから。

レッチェへはローマから電車で5〜7時間、飛行機だと最寄りのブリンディシ空港まで1時間そこからレンタカーやバスで1時間弱。遠いといえば遠いけど、近いといえば案外近いものです。なにしろ行くだけの価値が大いにありますから♪ 北の有名な観光地ばかりでなく南イタリアも観てみたいなという方は、一度レッチェへの旅を検討されてはいかがですか? ロンリープラネットだけでなく、僕たちもイチオシですよー♪ ^^


今回はめずらしく写真がとっても少なかったですね、次回はまた写真も文章もたっぷりでお届けしたいと思いまーす!
みなさんも素晴らしい一週間を過ごしてくださいね♪
Buona settimana a tutti♥ Ciaooooooo!!

★ 次回予告 ★
次回は「サレントをゆく」シリーズ、サレント半島の素敵な街を訪ねてみることにしましょう♪ どの街を訪れるかは。。お楽しみにぃー☆


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2010/05/13

Forza Lecce!! レッチェのカルチョ(calcio)

Ciao a tutti! みなさんこんにちはー☆ 久しぶりの更新ですーパチパチパチー♪


4年に1度開催されるサッカーのワールドカップ(今回の開催地は南アフリカですが、治安への不安等もありチケットがかなり売れ残っているそうですね)が間近にせまってきましたが、今回の日本代表はどうなりますかねー?最近の試合などを見ているとだいぶ心配したくなる感じもありますが…選ばれた選手たちには本番では精々がんばってほしいものです☆

一方イタリア代表ですが、前回2006年のドイツ大会では、イタリアが6大会ぶり4度目の優勝でしたから、今回はディフェンディング・チャンピオンとして参加するわけです☆こちらも若手とベテランの世代交代がうまくいっていないなど不安材料もあるようですが、楽しみですねー♪まさかの2連覇もあるかな?!

サッカーファンの人もそうでない人も、勝ち負けに一喜一憂したり世界のスター選手たちのスーパープレーにうなったり、W杯は今からワクワク楽しみ♪ FracciaとMacciaもきっと眠い目をこすりながら、夜遅くテレビにかじりついて観戦することになりそうです^^

さてさて一方現在、ヨーロッパ各国では国内のサッカーリーグも大詰めで佳境を迎えており、優勝争いやリーグ昇格はたまた降格をかけ、シーズン最後の死力を尽くした戦いがくりひろげられています。
この「Caroline dal Salento」は南イタリア・プーリア州のサレント地方をご紹介するブログですけど、やっぱりイタリアで絶大の人気を誇るサッカーに触れないわけにはいきません^^
ちなみにサッカーは、イタリア語で "Calcio(カルチョ)" といいますよ♪
今回はサレントでも一番人気のスポーツ=カルチョを通してサレントを見つめてみたいと思います♪ サッカーに興味のない方もきっと楽しめますよ!^^
ワールドカップで4度優勝歴を誇るサッカー大国イタリアですが、国内リーグは1部リーグの "Serie A(セリエ・アー)" = 20チームと、2部リーグの "Serie B(セリエ・ビー)" = 22チームを頂点に、その下にはさらに多くのプロとアマチュアのリーグがあります。毎年9月〜翌5月までの約9ヶ月間におよぶ長丁場のシーズン中は、毎週末開催される試合で、老若男女がそれぞれ「オラが街のチーム」を熱く応援します。

サレント地方 (Salento)を代表するサッカークラブといえば、 "レッチェ(U.S. Lecce)"だと誰しもが認めるところですが、昨シーズン Serie A で最下位となったためレッチェは今シーズン Serie Bで戦っており、現在シーズン終盤の5月9日の第39節が終わった時点で、2位に勝ち点7の差をつけてダントツの首位!☆!☆! 今シーズンあと3試合を残して優勝も見えてきて、9月からの来シーズンはふたたび Serie A に昇格してのプレーが楽しみなところです。

レッチェはクラブ創立が1908年なので、第一次、第二次世界大戦の間の活動中断もありましたが、すでに100年を超えるながーーい歴史を持っています。長いことSerie Bやその下のSerie Cでプレーする地方の小クラブでしたが、その間にも50〜80年代にかけてイタリア代表としてW杯で活躍した伝説的なプレーヤーを何人か輩出しています。
そして1985年にようやく!クラブ史上初めて念願のSerie Aへの昇格を果たします☆その後90年代から2000年代にかけて何度もSerie AとSerie Bの間をいったりきたり("エレベータークラブ"なんて揶揄されたりもしますが^^)、地元サレントのサポーターたちは「今年はSerie Bで優勝して来季 Serie Aに昇格できるかなぁ?」とか「今年はなんとかSerie Aに残留できるといいなぁ!」なんて毎年ヤキモキするわけです。

レッチェのチームカラーは黄色(giallo・ジャッロ)赤(rosso・ロッソ)です。目がチカチカするほどかなり目立つデザインと色合いのユニフォームですよねぇー^^;)  ちなみにこのユニフォームは、日本のアシックス社が提供しています。
赤と黄色の縦じまデザインはサレント半島一帯が属するレッチェ県(La Provincia di Lecce / ラ・プロヴィンチャ・ディ・レッチェ)の紋章(写真右)がモチーフとなっているようです。このレッチェ県の紋章についてはサレント半島の興味深い歴史が刻まれているのですが、そのエピソードはまたの機会にとっておくのでおたのしみに!

一方、チームのシンボルマークはこんな感じです(写真左)。以前レッチェの街を散歩した回でご紹介したエピソードにも登場したオオカミ(Lupo = ルポ)と樫の木(Leccio = レッチョ)があしらわれています。ほとんどレッチェ市(La Citta' di Lecce / ラ・チッタ・ディ・レッチェ)の紋章(写真下)と同じです。いかにレッチェというクラブがサレントに根ざしていて、人々の郷土愛やプライドに支えられているのかがうかがわれます。
実際のところ、だいたいイタリアの中小地方都市にあるサッカー・クラブはどこも同じだと思いますが、サレントの人々は99.99%地元のクラブ、レッチェを応援しているといっても過言ではないでしょう(ときどき全国区の人気を誇る有名クラブとレッチェの両方を応援するという人もいますが)。
サッカーなどスポーツで使われる言葉ですが、"Campanilismo (カンパニリスモ)" と呼ばれるイタリアならではの独特な「郷土愛」というか「街同士の対抗意識」が影響しているのではないでしょうか(国としてよりも、村や町単位での都市国家としての歴史が圧倒的に長かったから)?

レッチェはそのチームカラーから、親しみを込めて "I giallorossi(イ・ジャッロロッシ = 『黄赤軍団』)"あるいは "Lu Lecce (ル・レッチェ)" と呼ばれ、サポーターたちは自分たちとクラブをひっくるめて "I Salentini(イ・サレンティーニ = 『サレントっ子』)"と呼んだりもします。
クラブは "Salento12" と題したさまざまなオフィシャル・グッズも販売しますが(サッカーは11人の選手がグランドにいて、サポーターたちは『12番目』の選手という意味)、サレントに行くと、Salento12のデザインやロゴの入った服を着ている人をけっこう見かけます。

伝統的にレッチェは有望な若手の発掘とその丁寧な育成において、イタリア国内で定評があります。
近年でいうと、ウルグアイ代表のチェバントン選手(レッチェ在籍:2001〜2004年)、ブルガリア代表のボジノフ選手(同: 2001〜2005年)、モンテネグロ代表のヴチニッチ選手(同: 2000〜2006年)などヨーロッパの有名なクラブで活躍する選手たちも、10代なかばでレッチェのスカウトに見出され(地元レッチェ出身のPantaleo Corvino氏という名伯楽が長年レッチェのスカウトを務めていました)、若手時代にレッチェで大事に育成され活躍の場を与えられ、それから大きなクラブへと羽ばたいていきました。
彼らの「レッチェ愛」は非常に強いようで、口を揃えて「またいつかレッチェに戻ってプレーしたい!」とことあるごとに言っていますが、先日もこんなおもしろいエピソードがあったんですよ♪


4年前にレッチェから強豪チームのローマへと移籍し、現在もローマで主力としてプレーする前述のヴチニッチ選手が、先日Serie Aの試合でレッチェの永遠のライバル = Bari (バーリ)と対戦したのですが、その試合でみずからゴールを決めると(写真左)直後に生中継のテレビカメラに駆け寄って "DE LECCE SIMU SIMU... LALA LALA LALA... E A DDUNCA SCIAMU SCIAMU..." と、なんとレッチェの応援歌をうたってみせたのです!(写真下)
さらに試合終了後のインタビューではヴチニッチ選手が、"...Ho vissuto a Lecce 7 anni... sembrava che era il Derby per me... Questo Gol lo dedico a tutta la gente del Lecce..." 
=「7年間レッチェに住んでいたので、私にとってはダービーマッチのようなものでした。今日のゴールはレッチェのみなさんに捧げます。」
これにはサレントの人たちみんな喜びましたねぇー。

それから現在レッチェのキャプテンを務めているウルグアイ人のジャコマッツィ選手も、すっかりレッチェに居ついてしまった選手のひとりです。2001年にレッチェに入団した数年後にはレッチェ在住の地元女性と結婚し、途中2年ほど他クラブへレンタル移籍に出されていた期間もありましたが、今年でレッチェ在籍が10年(サッカー選手が1つのクラブに在籍する期間としては異例の長さですね)になります。このようにレッチェを愛し根づいたいぶし銀の彼は、大人から子供までサレントっ子みんなの人気者です。
Fracciaの家族はアドリア海に面したSan Foca(サン・フォカ)という小さな海辺のリゾートの街にあるサマーハウスで毎年夏の3、4ヶ月間を過ごすのですが、近所にはジャコマッツィ選手の家族のサマーハウスもあり、夏の間くつろいでいる姿が見かけられます。地元に溶け込んでいる身近な様子をみるとますます応援したくなるのが人情です^^

よそから来た選手もずっと居たくなる、また帰ってきたくなるというクラブの居心地の良さは、きっと "じっくり、ゆっくり、のんびり"というサレント気質が息づいているからなのかもしれません。若い選手たちを自分たちの息子たちのように温かく見守る優しさ、サレントっ子たちの温もりや空気をみなさんにも垣間みていただけるとうれしいです!


Fracciaの実家のあるレッチェ郊外の小さな村カリメラ(Calimera)にはレッチェの練習場があり、週に何日かここで練習する時には、ここはもちろん入場無料ですからカリメラ村の人たちや熱心なサポーターたちが大人から子供までみんなのんびりと、はたまたある時は熱心に練習の様子を見つめています。

それではここで、レッチェのホームスタジアム "Stadio Via del Mare(スタディオ・ヴィア・デル・マーレ)" の試合の様子をのぞいてみましょー♪
このレッチェ市営スタジアムは1966年完成ですから既に完成から50年が経っています。完成後間もない1967年には親善試合で、サッカーの神様ことブラジルの伝説的プレーヤー、ペレ選手がブラジルのサントスFCのメンバーとしてこのスタジアムでレッチェと対戦したこともあるんですよー!

天然芝のグラウンドでスタンドの観客収容人数は4万人ちょっと、スタンドの座席はチームカラーので彩られています。Curva Nord(クルヴァ・ノルド)と呼ばれるスタジアムの自軍側ゴール裏2階席では、"Ultra' Lecce (ウルトラ・レッチェ)"と呼ばれる熱狂的な応援団が旗をふり応援歌の大合唱です。どのチームの、どの試合、どのスタジアムでも似たりよったりでしょうが、この場所での観戦はオススメしません。血気盛んな若者グループの応援ゾーンですから… 発煙筒や爆竹なんかもありますし^^;)

その真反対、ビジター側ゴール裏2階席は Curva Sud(クルヴァ・スッド)といい、ここからはFracciaMacciaも何度もレッチェの試合を観戦しました。そのすぐ脇には、鉄柵と警備隊に保護されたビジターチームのサポーター用の小さな応援席もありますが、安心して観られます。
しかし、やはりせっかく観戦でStadio Via del Mareを訪れるなら Tribuna Est (トゥリブナ・エスト) や Tribuna Ovest (トゥリブナ・オヴェスト) が見やすくてオススメです。グラウンドに近い席だと選手の息づかいやぶつかり合いの音またボールのインパクト音なんかも聞こえてもの凄い迫力です!


チケットはだいたいレッチェ市内やその近郊のタバコ屋さんやチケットショップで買います。8〜20ユーロくらいですが、人気チームが相手の試合だとチケットの値段が上がったり、大事な試合で多くのサポーターに応援に来てほしいときなどは値段が下がったり、もっとすごいときは女性はどの席でも5ユーロ!なんてときもあります。
(写真左:FracciaMacciaは、一番最近だと去年の1月に試合を観に行きました。夕方の空がきれいだったなぁー^^)
 
今週末、5/15(土)の試合はホームでいよいよ優勝のかかった大一番、Fracciaのお父さんはその試合の前売り券を買いにいったらチケット屋さんで2時間も行列に並んだそうです…サレントっ子たちが行列を作るなんて異常事態です!これは盛り上がるでしょうねぇ〜 Forza Lecce! (フォルツァ・レッチェ! = 『がんばれ、レッチェ!』)

最後にレッチェの代表的な応援歌をひとつご紹介しまーす☆ (動画があれば一番良かったんですけどねぇ)
"M`innamoro solo se / giallo-rossa e` la sua maglia. / Gialla gialla come il sole / rossa rossa come il cuore!" 
=「彼に惚れてしまいそう / 着ているシャツが黄色と赤ならね / 黄色は太陽のいろ / 赤は情熱のいろ!」


皆さんもぜひ、レッチェを訪れる際には、Stadio Via del Mareで Salentini たちにまざってレッチェの "未来のスター候補"たちに声援を送ってみてはいかがですかー?きっと本場のスタジアムの雰囲気に圧倒されますよ♪







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