イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/08/31

イタリア感たっぷり♥のベランダ菜園やってます♪

Ciao a tutti! みなさんこんにちは♪


まだまだ暑いですねぇ〜(>_<;)こちら大阪もおととい8/29()は今夏一番暑い日となり、昨日はギリギリ35℃に届かなかったので、結果的に『14日連続猛暑日』というありがたくない新記録となりました..^ ^;)
しかし昨日あたりでも夜にジョギングで淀川の河川敷まで行ってみたら、風もなんとなーく秋の気配が感じられ、虫の鳴く音も澄んだ涼しげな秋の音色が聞こえるようになってきています。

みなさんの街はいかがですか?今年は猛暑をはじめ、局地的豪雨や野菜の価格高騰のニュースも多く耳にしましたね…涼しくなってからも八百屋さんやスーパーで野菜の値段が気になるところです。

僕たちFracciaMacciaは、いま大阪市内のマンション暮らしで新婚生活2年が経とう(2年じゃまだまだ新婚て言っていいですよね?^^)としているところですが、普段の食生活についていいますと、南イタリアのプーリア州レッチェ県出身の奥さん(Fraccia)が作る料理ですからやっぱりイタリア料理、とくにNonna (ノンナ=おばあさん) Mamma (マンマ=お母さん)に教わったサレントの郷土料理が得意なわけです♪
イタリアと日本の食が混ざることもしばしば、この『イタリアン冷や奴』も我が家の定番です ^^ →

さすがに大都市の街中なので近所のスーパーや輸入食材屋さんに行けばイタリアの食材もたいていのものは簡単に手に入りますが、なんといってもイタリア現地価格に比べるとどうしても値段が高い! (@_@;)という悩みがあります。
なので結局イタリア産のチーズやワイン、そして肉加工品などはたまーにしか買いません。。。ドライトマトやオリーブオイルなどはもっぱらイタリアから持参です。
一方たとえばトマトやバジルやズッキーニなどイタリア料理にお馴染みの生鮮野菜ですが、これまた日本だと510倍の値段と言っても過言ではありません

これじゃあせっかく新鮮な野菜をおいしく食べるサレント郷土料理のレシピを知っているのに惜しいなぁーもったいないなぁーということで、大阪に引っ越してきてから僕たちは自宅のベランダで小さな家庭菜園をはじめたんです♪ (小さなちいさなプランターですけどね^^

食べることが大好きなFracciaMacciaですから、まず育てる植物の第一条件はもちろん「自分たちが好きな、食べられるもの」(笑)
そうすると、やっぱり上にも書いたように「買うより自分で栽培した方がお得かもー」ということで必然的にイタリア料理用の野菜たちを育てることになります♪

まずはミニトマト♪ 
今年からの新顔  ミニトマト Pomodorini/ポモドリーニ)です 
4月にタネを蒔いて、一週間もたたないうちにピョコっとこんなに小さな芽が顔を出しました。







それから紙コップでの培養中にぜーんぶ発芽してしまったため、ずいぶんと間引きました。間引いた芽は試しにスプラウトとしてサラダに混ぜて食べてみたらなかなかイケてました♪ブロッコリースプラウトの次はトマトスプラウトがくるかも?!
残った株たちがグングンと背を伸ばしていますが、なっかなか花が咲きませんねー。ちゃんと実をつけてくれるかしら??と初めての栽培なので心配していましたが。。案の定。。けっきょく今年はグングンと背が高く伸びただけで終わりそうな気配です^^;

がんばれープチトマトォオー! 来年は今年の反省をふまえて「1株集中作戦」でいくから実をつけてちょーだいっ
一株から数十いや数百個ちかく採れるという話なので、来春に再チャレンジです☆

ちなみにミニではなく普通のトマトのことをイタリア語で Pomodori ポモドーリ)といいます。これを分解すると "Pomo (ポモ = リンゴ)" + "d'oro (ドーロ = 黄金の)"、つまり "黄金のリンゴ" という名前。「赤いのになぜ黄金?」って思いますよね?
じつはその昔ヨーロッパに伝えられた当初のトマトは、その名のとおり黄色あるいは黄金色をしていたそうで、その後の品種改良で赤くなったんですねぇ。

それから、これもよく知られた話ですが、トマトは中南米原産で、16世紀にヨーロッパへ持ちこまれた当初は観賞用だったそうです。 
しかしその後まもなくヨーロッパ中で流行ったペストや天候不順などにより食糧難に陥った腹ペコの人たちが食べだしたのが、トマトの食べ初めだそうです。今では種類もたくさん、イタリアのトマトの代表品種といえばやっぱりSan Marzanoですかね☆



さーて、おつぎはバジル♪
わが家のベランダ&食卓のエース バジル Basilico/バジリコ)ですパチパチパチーッ(^O^)/  
今年で2シーズン目です(バジルは1年性植物なので毎年買い替えです)。
410月にかけて半年ものあいだドンドンとっては食べ、取っては食べても、忙しいほどにまた新しい葉をつけてくれます。ものすごい生命力!
10月を過ぎてすこし寒くなってくるとさすがの生命力のバジルも御役御免となりますが、最後に残ったバジルの葉ものこさずに、松の実(Pinoli/ピノーリ)オリーブオイル(Olio d'Oliva/オリオ・ドリーヴァ)そしてニンニク(Aglio/アィリヨ)などと一緒にミキサーにかけてジェノベーゼソース(Pesto genovese/ペスト・ジェノベーゼにします。
本場イタリアでも人気のあるソースですが、単に "ペスト"と呼ばれることの方が多いです。
こんな感じで小さいびんに小分けにして冷凍保存しておくと便利ですよ♪


今年のわが家のバジルはぜんぶで8株。 Macciaのお母さんが近所のホームセンターで安くたくさん買ってきてくれました。
ウチに来た時はまだこんなに背も低かったんですねぇ! 毎日ベランダに出ると、バジルのフレッシュないい香りです♪

イタリアではバジルのかおりには蚊除け効果があるとされ、キャンプに行くときなどもバジルの葉っぱを持っていったりするんですよ。たしかにうちもバジルのおかげなのかベランダに蚊が少ないかもしれません。そのかわり、いも虫たちには人気が高いような気がします(梅雨のあいだには珍客 "カナブン" も雨宿りしながら大きな葉を23枚ムシャムシャ食べていました)。きっと美味しいんでしょうね!

「バジルはたくさん育ててもこんなにどうやって食べたらいいのか、よくわからないのよねぇ」とMacciaのお母さんは言ってますが、たしかに日本の家庭ではそれほど馴染みのある野菜ではないでしょうから、どうやってバジルを食べようか考えてしまうかもしれませんね?
イタリアではそのままサラダに混ぜても食べますし、ピザのトッピングとして主役級の働きもしますし、パスタにちょっと添えたり、細かく刻んでいろんな料理にかけたり和えたりすれば薬味や香味として渋い脇役にもなります。生で食べてもよし、火を通してもよしです♪


そしてお次は、これまた今年初めてのチャレンジ野菜、 ズッキーニ Zucchine/ズッキーネ)です 

こまかい話ですが、単数形はZucchinaズッキー)、複数形はZucchineズッキー)ですから、なぜ "ズッキー" と日本で呼ばれているのか?
Macciaは以前からちょっとナゾに思っているんですが、たしかに現代イタリア標準語のもととなったトスカーナ地方では、単数形がZucchino(ズッキー、複数形がZucchini(ズッキーというみたいです。
けどプーリア州やレッチェ県だけでなく、イタリアを南から北まで見渡してみると、普通は圧倒的にZucchina / Zucchineというわけで。。。おそらくイタリア系移民が多く住むアメリカでZucchineと書いて "ズキーニ" と発音するため、アメリカから日本に輸入されるようになった(?)経緯なんかも関係しているんじゃないか? なんてMacciaは勝手に想像していますが真相やいかに?? スーパーで見かけるたびに気になってしかたないんですよー^^
 
まっそれはともかく、ズッキーニも4月にタネを蒔いてスクスクと育ち、大きな葉っぱを我が物顔でたくさん広げて同じ鉢に植わったミニトマトの日照権を脅かしているほど(笑)
見てください、最初はこんなに小さくて肉厚なかわいらしい双葉だったんですよー! 芽を出したと思ったらドンドン伸びて、ものすごい生命力です!
陽の光をあびてスクスク、本葉も出てきて仲良くならんでます。思えばかわいかったのはこの段階くらいまでで、もうこれ以降は、ただひたすら逞しかったです。






葉っぱも花もカボチャに似てますね、ズッキーニってカボチャの仲間(ウリ科?)かな?
とにかく小さいなりにもめでたく収穫できまして、両親におすそ分けしたり、我が家の焼肉の鉄板にのぼったりしたわけです^^ 自分で手塩をかけて育てた分、おいしさもアップです♪





それからこれは種をまいた時点ではおまけのような存在のつもりでしたが、ところがどっこい今ではいっぱい収穫できてとってもお世話になっている()のが、紫蘇です イタリア野菜に負けじと日本の夏を彩る薬味野菜。がんばってますよ^^
大葉の天ぷらはFracciaMacciaふたりとも大好物ですが、刻んで冷や奴や冷やしつけ麺などの薬味にもいいですよねぇー♪


あともうひとつ、こちらもイタリアではほとんど見かけない野菜ですが、オクラです★ この子はウチで種まきをしたわけではなく、夏のあいだ、Macciaの両親が家を留守にしている間ウチで預かるために、大きくなってからやって来たんです。その間に世話係の "役得" で、見事な実がなりました♪
ほら!なかなか立派でしょう? 





ちゃんとお母さんに許可をもらって(笑)天ぷらにし、美味しくいただきました♡ ^^
オクラもカボチャとかズッキーニに似た黄色い花が咲きました。
余談ですが、オクラって英語でも"Okra"って言うんですよね。アメリカ大陸原産かな?と思って調べてみたらアフリカ大陸原産なんだそうです。イタリアのスーパーではFracciaも見たことないほどマイナーな野菜なので、なんと呼ばれているのかも分からないですが、やはりおいしい夏野菜ですよね

以前、サレントの郷土料理研究家Piceciさんをご紹介した回(コチラです)に、「サレント料理の主役は、地元産の太陽に育てられた野菜たち」だと書きましたが、ウチのベランダには無いものの、サレントを代表する夏野菜の Melanzane(メランツァーネ 茄子)は、Fracciaの大好物♪♪♪  揚げてよし焼いてよし、はたまた酢漬けにしてもよし、たまりませんねー!
← おばあさんやお母さんから教わったFracciaの実家直伝の定番ナス料理、Parmigiana(パルミジャーナ)

これは (たしか) シチリア発祥ですが、今では南イタリア一帯で定番の家庭料理で、ラザニアのパスタの部分を、薄切りのナスに置き換えて同じように何層にも重ねてあります。



プーリア州の野菜で、日本では珍しいところでは、 Fiori di zucca(フィオーリ・ディ・ズッカ カボチャの花)Foglie di Salvia(フォイェ・ディ・サゥヴィア サルビアの葉)などをフライ(fritti・フリッティ)にしたものが Macciaは好きです♪ 

そしてなにより一番サレントの夏野菜を代表するのが Rucolaルッコラ)ですが、こちらは野生じゃないとルッコラ独特の香りや苦みが味わえないので、家庭菜園では出来ないんです。。。残念!
だからFracciaに言わせると、日本のスーパーで買うルッコラは、見た目も味も香りもルッコラではない、そうです。^ ^;)

おなじく「パセリ」もイタリアのものと日本のものでは全然ちがうんです。だからウチの近所のスーパーでも、もう全くの別物として「イタリアンパセリ」(Prezzemoloプレッツェーモロ)として売っています。
← こちらはおなじみ「日本のパセリ」

葉っぱが縮れているのが特徴的ですよね。









← そしてこちらが「イタリアンパセリ」のPrezzemolo。
 イタリアンパセリは見ためがちょっと春菊っぽいですよね。じつはFracciaは日本に来て初めて春菊を見たときに「あ、prezzemoloだー!」ってまちがえちゃったくらいなんです(笑)
このイタリアンパセリ、prezzemoloはイタリア料理ではば広く使われているため、こんなことわざがあるくらいなんです。
"Essere come il prezzemolo (in ogni minestra)"。 直訳すると「どんなスープにも入っているパセリみたい」、つまりは「どこにでも出しゃばる」人のことを言うときに使います^^

さーて今回も終わりが近づいてきました。 今回はいつもと趣向をちょっと変えて、サレントを離れFracciaMacciaのベランダからイタリア菜園についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょーか? 

サレント半島をはじめプーリア州は野菜が美味しいことでイタリア国内でとても定評があり有名な場所です。土壌豊かで水はけもいいし、なんといっても太陽の恵みがたっぷり♪ 
それにはまったく及ばないけど、少しでも日本にいてもFracciaの故郷サレントを感じられるようにと、僕たちも小さいベランダで野菜作りを楽しんでいます。
お庭の方もベランダの方も、みなさんご一緒にオーガニックで美味しいイタリア菜園をやってみませんか?
食卓がもっと美味しく楽しく明るくなって、心もなんとなーく癒されますよ

そして南イタリアを旅行する際は、観光ばかりでなくぜひプーリア州の、野菜の美味しい郷土料理もたっぷり味わってくださいね!

それではまた次回お会いしましょう!
Allora, alla prossima.....magari dall'Italia!!


次回予告 
灼熱の大阪から脱出!というわけで僕たちは、あさって9/2()から1ヶ月半、南イタリアはサレント半島にあるFracciaの実家に帰省してきます !
ギリシャ旅行や、レッチェから車でのナポリやアマルフィ巡り、さらに北イタリアはアルプスの山麓で開かれる親友の結婚式に出席など盛りだくさん♪ 
たまにはブログらしく(笑)、イタリア滞在中にライブ感のある実況中継のような書き込みができればなぁーと思っています。
乞うご期待!


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2 件のコメント:

Ayumi さんのコメント...

Ciao!
本当に!大阪は暑いですね~。今年はまた格別です。

私もベランダ菜園を楽しんでいるのですが、
今年は一番の楽しみのトマトも暑すぎて、実が割れてしまったり...それでも味の濃厚さは抜群でした。
ズッキーニは来年是非チャレンジしたいです!

灼熱の大阪からの脱出、うらやましいです。
Buona vacanza!

FracciaMaccia さんのコメント...

Ayumiさん、Grazie del commento!
トマトうらやましい〜♥ Ayumiさんは"pollice verde"の持ち主ですね^^ トマトに実をつけるコツってなんですか??

イタリアに帰省している間もブログ更新したいと思っているので、一緒に旅行してる気分でまた遊びにいらしてくださいねー♪

Ciaooo!