イタリアのかかとってどんなところ?

イタリアのかかとってどんなところ?

"Cartoline dal Salento" = サレントからの絵はがき

南イタリアのサレント。
その土地や、そこで人生を謳歌する人々の姿をイキイキと感じられる絵はがきの
ようにお届けしたい、そんなイメージでスローライフなブログを綴っています。
サレント郷土料理のレシピやイタリア語のワンポイントレッスンも登場します。
どうぞごゆっくり、楽しんでいってくださいな^^

2010/12/15

〜 南イタリア里帰り紀行 6 ~ マンマの手作りニョッキは世界一♪

Ciao a tutti!
みなさんこんにちはー♪ お元気ですか?


このブログCartoline dal Salentoでシリーズ化してお届けしている "南イタリアふるさと滞在日記"ですが、今回も今年9〜10月にかけての南イタリアはプーリア州南部レッチェ県 =「イタリア半島のかかと」への里帰りをふり返りながら、Fracciaのお母さん直伝のニョッキのレシピなど、内容盛りだくさんでお届けしたいと思いまーすっ


大阪(関空)からクアラルンプール観光そしてローマ経由という大回りをしてFracciaの故郷=サレント(Salento)に着いた翌日のお昼ごはんは、、Fracciaの大好物=マンマの手作りニョッキ(gnocchi)でした
正確にいうと、"gnocchi di patate al sugo"(ポテトのニョッキ、トマトソース味)といったところでしょうか。 庭から採ってきたバジルがトマトの赤に映えてるでしょう?
トマトソースももちろん、缶トマトではなく、フレッシュトマトをたっぷり使った手作りです


Fracciaとマンマの笑顔を見てください♪ そりゃーもう美味しさは折り紙つきです^^


こちらはトマト(pomodori)とナス(melanzane)のサラダ、オリーブオイルとバルサミコ酢でシンプルな味つけ、夏野菜の旨味を引き出しています。
これとグリーンサラダをニョッキと一緒に。








ニョッキにはお好みでたっぷりチーズをかけて頂きます♪


このチーズはGrana Padano や、Parmigiano Reggianoなどお好みのチーズをその場で削って粉にしてかけます。


モチモチしておいしぃーーっ!たまりません^^ 


ひさしぶりに食べるお母さんの手料理ですから、それだけでますます美味しさアップです。
"手作りニョッキ"というと面倒なイメージがあるかもしれませんが、レシピは意外と簡単なんですよ♪ 




サラッと簡単にニョッキの作り方をご紹介しますと。。。




(材料)
じゃがいも・・・・・ 500g
小麦粉(強力粉)・・・・・ 約100g
卵・・・・・ 1個
塩・・・・・ 適量
(作り方)
① 塩を入れたお湯でジャガイモを丸ごと皮つきのまま茹でて、中まで火が通ったらお湯から出し、熱いうちに皮をむきます。
(やけどしないように気をつけてくださいね! フォークとナイフを使うといいですよ♪)

② ちょっと冷ましたジャガイモをフォークあるいはお持ちの方は専用の潰す調理器具「マッシャー」などを使いしっかり潰したら、強力粉と少々の塩を混ぜます。

③ 卵も加えて、さらにザックリ混ぜます。

④ こうしてできた生地を直径2〜3センチの棒状に伸ばしたら、2センチぐらいの長さに切ってニョッキを作ります。
(本格的なニョッキ作りにこだわりたいならば、このニョッキひとつずつに、フォークの背を押しつけて筋をつけます★ フォークと生地に強力粉を少しつけながら筋をつけるとやりやすいですョ。)

⑤ 15分ぐらい寝かせたのち、塩の入ったお湯(パスタを茹でるときと同じ)に入れて茹でます。浮き上がってきたら、出来上がりでーっす!お湯を切って、トマトソースやホワイトソースなどお好みのソースに入れて、召しあがれ♪
※注:強力粉の量はジャガイモの質によって変わります。つまり、ジャガイモの水分が多い場合は、強力粉を100gよりちょっと少なめにした方がいいかもしれません(強力粉が多すぎるとニョッキが固くなり、逆に少なすぎると茹でたときに形が崩れてしまいます)。
このあたりは経験値になってくるけど、まぁそれほど大きく失敗するほど難しいことはないでしょう^^


いかがですか?ニョッキって材料もお手軽だし作り方も意外と簡単でしょう? ジャガイモのかわりにこの季節は日本のおいしいカボチャなどを使ってみても面白いと思います♪ また、赤いトマトソースの上に緑色のバジルの葉を添えたりすると色合いも映えてきれいだし一段と美味しくなります^^ FracciaMacciaはトマトソースのかわりに、ゴルゴンゾラチーズで食べるのも大好きです!ゴルゴンゾーラが溶けてとってもおいすぃーー!


みなさんもぜひニョッキ作りにチャレンジしてみてくださいね!







さてさて南イタリアの実家でのランチに話を戻しまして、、、この日はformaggio fresco(フォルマッジョ・フレスコ)= フレッシュチーズも、大きいブロックをスライスして頂きました。
フレッシュチーズといってもいろいろ種類がありますが、今日のは "pecorino"、羊の乳でできたチーズ。
この食べ方はチーズの本場イタリアならではでしょうねーチーズ好きの人には贅沢でたまりませんっ(>_<)
塩分ひかえめで新鮮なチーズの柔らかいことと言ったらそりゃもう…

それからこの日のランチのセコンドは、maiale(マイアーレ) = 豚肉のシンプルな鉄板焼きもありました。 
塩と胡椒あるいはオレガノなどのドライハーブでシンプルな味つけをするのが普通ですが、今回はFracciaMacciaが日本から持ってきた「大分の青柚子こしょう」をつけて食べてみました。Macciaの大のお気に入りなのですがFracciaのパパとマンマの反応は、、、うーん予想よりもまぁまぁの結果だったかな(苦笑)


だけど、デザートの「栗入りどら焼き(こちらはFracciaMacciaが日本から持っていくお土産の定番です)」は予想通り好評でした^^
まんまるどら焼きを手にしてパパとマンマもニッコリ♪^^






さぁーてところで、前回1軒しかレッチェ周辺のB&Bをご紹介できなかったので、今回も1軒ご紹介したいと思います!


今回のB&Bは……ジャーーン! "VERNOLE 1713"さんです パチパチパチーッ
こちらは前回ご紹介した大自然のなかの"ALBA B&B"さんとはちょっと趣が異なりまして、石造りのたいへん歴史を感じさせる家屋を利用しています。
"Vernole"とはこのB&Bがある村のこと、そして"1713"とはこのB&Bの建物が建てられた年を意味しています。つまり築300年、18世紀初頭といえば…日本では江戸時代、元禄文化が京都や大阪を中心に花開き、松尾芭蕉や近松門左衛門が活躍していた…そんな時代に建てられたってわけです!


通りに面した門の装飾、ギリシャ神話かローマ神話に登場する神様をモチーフにしているのでしょうか?一見するとポカーンと口を開けててマヌケな感じにもみえますが、よく見るとなにか語りかけてくるようでもあります。300年もの間こうして家をしっかり守ってきたんですね。
いやはや、、歴史を感じずにはいられません!


厚みがあり丸みのある高い天井、南イタリアプーリア州の伝統的建築のその特徴がこの門に見られます。


下を通る人間と比べるとその大きさがよくわかりますね?!


上の方に並んでいるトロフィーは、オーナーご夫婦のご主人がこれまでチェスの大会で獲得してきたものだそうです。
ちなみにチェスはイタリア語で、 scacchi(スカッキ)といいます。


その立派な古い門をくぐって抜けますと、そこにはcortile (コルティーレ) = 中庭があり、みずみずしい植物の緑であふれています


B&Bの宿泊客のcolazione(コラツィオーネ) = 朝食は、もちろん屋内でも食べられますが、天気のいい日にはこの中庭で朝ごはんを希望するゲストも多そうです♪
写真正面の母屋にオーナーさんご夫婦が住んでいます。そして左手にある別棟がゲスト用のお部屋となっています。
FracciaMacciaのふたりが "Vernole 1713" さんを訪れたとき、2つあるゲストルームのうち、ひとつのお部屋を見せていただくことができました。


このお部屋はメゾネットタイプになっており、立体的な造りがとってもおもしろいです!
内階段を上がると2階はこんな感じでーす
窓も昔からのままで小さいのですが、さすが南イタリアの太陽はすごい!室内は意外にもとっても明るかったです♪
しかも涼しいんです♪♪


以前も登場したプーリア州とりわけ南部のサレント地方の伝統的建築様式である "Volta a stella" = 『星形の円蓋』(天井の四隅が美しい弧を描き星形になっています)をよく活かしたつくりで、ゲストはその貴重な300年の内装の美しさを独り占めして楽しめるってわけです^^




同じメゾネットの1階はこんな感じです  天井の高さにビックリ! アンティークの戸棚や調度品もお部屋にピッタリです。










ゲストルームを一歩出ると目の前の中庭では色とりどりの花が♪  "Vernole 1713"さんを訪れたのは9月上旬、気候的にもとってもいい時期でした。
こんなにたくさんの花や緑に囲まれたベンチとテーブルでの食事やおしゃべり… きっとステキな時間を過ごせるでしょうね^^


テーブルの上を大きく覆うように、ブドウ棚も立派に弦を伸ばし実をつけています。おいしそー♪ ^^
おやおや?! ぶどうの甘い香りに誘われてミツバチまでが集まって食事していますョ!


余談ですが、イタリアのハチミツって種類もたくさんあってとても美味しいんですよ♪ ここサレント地方でも養蜂は盛んです


"Vernole 1713"さんがあるのはVernoleという小さな村。表通りに出るとこんなぐあいに静かな住宅が並んでいます。レッチェ市街までは約12km、海へは約8kmといったところです。車が必要不可欠の足となるサレントでのバカンスですから、どこへ行くにも便利な立地です。
おや?写真の奥の方、通りの突き当たりには教会らしき建物が見えていますね。


ここで道は行き止まりになってるのかな?と近づいてみると…


あぁなーんだ、教会の左右両側に細いけど道が続いていたんですね^^ ホッ


それにしても、こんな小さな村でも教会が古くて立派だなぁー


なーんて感心しながら教会の横の道をもう少し先にいくと、村の中心、piazza(ピアッツァ) = 広場に出ました♪ 
やっぱりイタリア、もちろん広場にはbar(バール) = 喫茶店があり人々のおしゃべりに朝から晩まで花がさきます…
Piazza Vittorio Venetoというこの小さな村の広場には似つかわしくないほど美しい彫刻のほどこされた立派な石柱の碑が建っています。これも18世紀のものだそうで、一見の価値ありです


おなじVernoleの村のなかの別の場所でも、道の真ん中にどーんと教会が立ちはだかっている風景を見かけました。なんで道の真ん中にあるのかなー?! 
不思議な珍景です(笑)




B&Bの "Vernole 1713"さん、いかがでしたか?小さな村の落ち着いた雰囲気のなか、まるでタイムスリップして異世界に溶け込んでしまったかのような錯覚を楽しみながら、ここを拠点にプーリア州の観光名所を巡ったり海に遊びにいったりすれば、ステキな感動体験が待っていることでしょう。
"Vernole 1713"さんの公式サイトはコチラからどうぞ♪


それでは皆さんまた次回をお楽しみに♪ クリスマス前にまたお会いできるといいですね! 
Alla prossima allora! Magari ci vediamo di nuovo prima di Natale! Altrimenti, buon Natale a tutti!
Ciaooooooo!




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